労働契約法

 日本の労働法制は、労働基準法に代表されるように、行政が使用者を規制することを前提とした上で、雇用された後の労働者に対して、その労働者の最低の労働条件を保護することを目的とした法体系でした。言い換えれば、労働契約の内容そのものを直接規制するような法体系ではありませんでした。

 労働契約法は本来、その空白を埋める役割を期待されていたものです。しかし、法制定過程における労使の厳しい対立もあって、実際に成立した労働契約法は、従来の判例法理(裁判例)を条文に組み込むにとどまり、新たな内容に乏しいものとなっています。

 しかし、個別事案にしか効力を有しない判例法理と、一般的に効力を及ぼす法律は違います。不十分な内容とはいえ、使えるものはどんどん使っていけばよいと考えます。
労働契約の継続・終了